筑紫紀行 巻九より 4 気多郡へ
- 2016.02.27
- 筑紫紀行

ニ、三丁行けば(
上中下の三町あり。商家・宿屋・茶屋あり。町の中通に溝川あり。
引き続きて
二丁ばかりゆけば
さて神名帳に但馬多気郡(※気多郡の誤り)日置の神社とあるは、この村にあらざるなり。二丁ばかり行ば、
四五丁行ば土居村。村ながら町にて。人家七八十軒。商家多く茶屋なし。町の中通に溝川あり。引き続きて
十丁計行は
これより山の尾を廻りて四五丁ゆけば
是より湯の島へ向けて川舟に乗らんとて。(若しくは陸地をゆくときは。佐野村、九日村、豊岡と経歴し行んといふ)船宿藍屋勘十郎といふに入て船を出さしむ。船賃の定まりは
*1丁(1町)=約109.09m、1里=約3927.2m *変体仮名、続き文字等で難解な箇所は□で記す 『筑紫紀行』巻1-10 巻9 吉田 重房(菱屋翁) 著 名古屋(尾張) : 東壁堂 文化3[1806] /早稲田大学図書館ホームページより
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